またまた内藤さんの番組を見て、内藤さん特集の番組を見た感想です。
今回は設計コンセプトの話。
画像はもちろんAIが描いた架空のコンセプトスケッチです。
もうこれでいいんじゃないかという完成度ですね。コンセプトスケッチはそんなものです。
さて、大学などの建築教育では、コンセプトの設定が求められます。
実際の実務にこれが必要かといわれると明確には必要ないため、建築士の専門大学や短大などではそこまで習わないみたいです。(これは僕の感覚的な話ですが、そういった大学出の人たちはコンセプトを重要視しない傾向があるように思います。)
もちろん僕は優秀だったわけではなく平凡な学生だったので、学生コンペの戦い、コンセプトの勝負で買ったことはないのですが、今社会にもまれて感じるのは、自分の設計するものぐらいはしっかりコンセプトを語れるようにしたいなあということです。
クライアントの要望通り、というのもコンセプトのひとつかと思いますが、ここで話題にしているのは求められるのは計画の思想や作家性みたいなものです。
個人的には無いよりはあったほうが良いと思いますが、色々論争もあるのでここでは詳しくは紹介しないでおきます。
建築に限らず、ものを作ろうと思ったときの動機みたいなものを指すこともありますね。
コンセプトや考えをまとめるときによく利用するのがダイアグラムです。
図や表で視覚的に表現できるため、言葉で説明するよりも感覚的に伝えることができます。
映像の中にもちらっと映りましたが、建物の設計をしている人はスケッチでダイアグラムを書くことが多いです。
そして、設計が上手な人ほど、単純な線で簡潔に表現されているイメージがあります。
実務をやっていて、ダイアグラムはクライアントに出して説明する必要は無いので後回しになりがちですが、やりたいことを整理するためには、プランや立面が出来上がる前に描いておきたいものです。
でなければ、出来上がったものに合わせた感がでてしまい、コンセプトの粗削り感が全く出ません。
個人的には、ダイアグラムがそのままカタチになっているのが理想です。それは立面でも良いし、平面でも良いし。
今回紹介されていた内藤さんの作品は、下記の2点がメインでした。
・ 牧野富太郎記念館
http://www.naitoaa.co.jp/090701/works/top/top.html
・ 銀座線渋谷駅
http://www.naitoaa.co.jp/090701/works/top/top.html
そのダイアグラムや初期スケッチはネットで探すとすぐ出てくると思いますので、自身でどうぞ。
今回はNHKの番組の感想になりましたが、久しぶりにこういった最前線で活躍されている方の設計のやり方を見て、設計の時点で考えられることを全て考えたと言えるくらい頑張りたいなぁと改めて思いました。