ガジェット好きの建築設計事務所所員のつぶやき

ここでは日々の思ったことを深堀りします。

内部空調を行う工場の断熱材設計

 

最近進んでいる設計の図面チェック会がありまして、真っ赤っ赤になった図面が返ってきました。まだまだ基本設計なのに。

 

その中で断熱材の性能についての話が1つありまして、今日はこれをこれについてまとめたいと思います。

 

 

 


いろいろ指摘はもらいましたが、おもしろかった指摘は何かって言うと、断熱材の考え方です。

 

簡単な情報として、今設計しているのは内部の空調を行う工場、S造、2階建、3000㎡以内の規模です。

 

この断熱は何のためですか?と言う質問から始まった今回の図面検討会。4時間に渡る会議はなかなかハードでした。

 

断熱材の考え方として、屋根は二重折版。外壁にはグラスウールとウレタン吹き付けの2種類。

 

屋根は折板なので二重折版一択。性能をあげるなら間の断熱材を高性能断熱材にするとか。

 

外壁はALCなので、ALCの内側にウレタン吹付によって、出来るだけ気密性能を上げ、内壁のLGSのグラスウールで断熱性能を確保するという可能な限りリーズナブルにする計画です。

 

ALCは普通の納まりなので、外壁と柱のクリアは35㎜。そのため、ALCへの吹付ウレタンは25㎜程度が限界かと思っています。

 

これ以上の性能を持たせるにはグラスウールを高性能にするか、厚みをもたせるか。

 

今回の建物は内部空調を行う工場なので基本的な断熱計画はそんな感じ。

 

で、いろいろ言われた内容としては、どういう根拠で断熱材を入れてるのかということでした。性能として目標とする数字設定することという話です。

 

多めに計画したいという要望はありました。

とりあえず入れとけばという考えもありましたが、少し勉強しようと思います。

 

非住宅の省エネ法はあてになりません。特に工場は外皮免除なので、根拠になる可能性は薄いなぁとあたりはつけています。で、まぁどんな数字があるかっていうのを話してるんですけど、皆さんならどうされるんでしょうかね。

 

結果はまた共有したいと思います。

 

過去に省エネ建築の話しています。こちらもどうぞ。

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