ガジェット好きの建築設計事務所所員のつぶやき

ここでは日々の思ったことを深堀りします。

設計事務所の付加価値と最近の考えの整理

今回は、自分の頭の中を整理する内容となります。

 

 

最近、前より明らかに多く、うち指名で色々仕事をお願いしてもらえるようになってきました。

 

うちは弱小設計事務所なので実質、社長が営業活動しているようなものです。

 

建設業界もそうですが設計の業界も信用が大切で、誰か頼めるひといるかな?ってときに1番に顔が浮かぶようなコミュニケーションを日頃から取っておくことが大切で、最近僕含め従業員宛で依頼されることが多いです。

 

共同住宅、貸しテント、カフェ、機械の基礎、地域の大型建物のプロポのお誘い、パース作成、以前付き合いのあった会社のグループ会社の新社屋、別荘。これに今進んでいる工事の監理者検査2件と定期報告3つ。風の噂であと2つ大型工場の設計依頼がきていますが、誰も手を上げないので、きっと僕に回ってくるでしょう。

 

仕事をもらえるのはありがたい話です。社長の方針で、仕事は断らないみたいなので、やるしかないです。

 

やらされているという感覚は全くないので、ブラックでは無いです。 頑張ってもサラリーマンなので給料は上がりませんが、今は頑張りどきなのでしょう。

 

上記の仕事はもちろん僕1人です。

いざ書いてみると1人でやり過ぎです。

 

これができるのもBIMあってのことでなんとか回せていますが、今は仕込みの時期みたいなものですので、簡単な図面で間に合っていますが、実際の施工を見据えた設計が始まると体がちぎれるかもしれません。

 

僕が今の事務所に入った頃は、公共工事の設計がメインでした。

手間はかかるわ、設計費は入札なので少ないわでなかなかしんどい時期だったのかもしれません。現在、上で書いた業務は9割は民間案件でお金も欲しいだけくださいと言えているので、そういえばボーナスも安定して出してもらえるようになりました。

 

BIMを使い出して、昔と大きく変わったことが、初期案の解像度が基本設計終了レベルと同じくらいまで仕様決めるようになったことです。

 

なので、初期案では予算のことを考えずにある程度デザインを含め、やりたいことをやるようにしています。

 

有名建築家のように面白いことを探し続けることはできないけれど、人様の建物を設計する以上、こだわりを持ってやりたいですよね。

 

やりたいことをやりたい。まずやりたい形とか考えとか方とかがあって、それをまぁどうして形にするのか、一旦コストのことを忘れて、ベストな形にするのを頑張って考えられる様になっているような気がしています。

 

お金は出すからかっこいいの作ってよ!

 

って言われたときにちゃんと提案できる、トレーニングをしていると言うような感じです。

 

まあ大体、予算が合わないので、、というところで、何か減らすとことかそういう話にはなってくるんですけど。

 

コンペででこそ、こういうかっこいいのを作りましょうっていうのが大事で、そういう案を出せるところがうちの付加価値なんだと思っています。

 

ちょっと前の提案は酷かった。見たくもないww

 

うちみたいな地方にいると審査員自体が地域のおじさん、普通のおじさんだったり、あんまり建築の知識がないおじさんたちばっかりなので、注目されるのは、用途的なものであったり、設備的なものであったり、安さであったり、何かそういうとこを重視して決定されるような印象があります。

 

かっこよさ、勉強が必要です。

 

過去に+αの設計思考の話を書いています。こちらもどうぞ。